ラオス株式市場について



 世界で最も小さい株式市場のひとつが、東南アジアのインドシナ半島中央部の国にあります。人口620万人の国、ラオスの首都ビエンチャンにある、ラオス証券取引所です。上場企業は2社のみ。昨年1月に取引を開始したときに2社が上場しましたが、それから1年半以上たった現在(10月10日)も2社だけという状況が続いています。

 上場2社は、ラオスの最大手の銀行と国を代表する水力発電の会社。この2社の時価総額の合計は約700億円(10月10日終値)になりますが、これがラオスの株式マーケットの市場時価総額なわけです。

 過小な時価総額は非常に小さく、たとえば衣料品の「ユニクロ」を展開するファーストリテーリング(東証1部、9983、グループ社員数1万5915人)はよく知られた企業ですが、その時価総額は1兆8369億円(2012年10月10日終値ベース)です。ラオスの市場時価総額はその約26分の1しかないのです。


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 これだけ聞くと「不安」といった声も聞かれそうですが、株式投資にとっては、大きいことは必ずしもいいことばかりではありません。米国を代表するアップルでも、フェイスブックでも、最初は小さい企業としてスタートしました。小さいからこそ将来が楽しみということも出来るのです。ラオスの上場2社が、この先、投資の世界で「綱取り」を実現しないとは限りません。

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